el.

el.

  • News
    新着情報

    MORE

    About
    本プロジェクトについて

    [el-]は、“育つ”という意味を持つ語根で、多様性のある人材が働くことのできる未来を創造し、個々が持つ能力を発揮できる環境を創ることで、一人ひとりが社会とともに育っていく生態系を育むプロジェクトです。

    “el”では、ワークフィールドで求められる能力 / 経験を“element”として顕在させ、多様性に富んだ個々の能力 / 経験を集積し、それぞれの働き方をオーダーメイドするかのように人材と働く現場とを情報技術を用いて呼応させていくAIプラットフォームの創造を目指します。

    Orbit2030
    2030への軌道

    能力や経験を一人ひとりの “element”(要素)として抽出し、分解していき、働く環境にあわせて、再び統合することで、「ひとりの一生、100年」の時代を迎える私たちの日々を根底から支える新しい就労環境の設計を構想しています

    若くしてライフイベントに直面しても、仕事の第一線を退いても、障害を抱えても、セカンドスキルを活かしたい想いにも対応し、一人ひとりが能力を発揮でき、誰もが不安なく自立した生活基盤を維持できるように個と社会がともに育つ環境を創造し、社会実装していくことを目指します。

    Background
    プロジェクトの背景

    日本の将来推計人口

    医療の発達により、ひとの一生が100年近い時代が訪れるなか、2035年からは毎年100万人単位の人口減少が始まり、現役世代への負担は増え続けることは必至です。
    だからこそ、今から世代を超えて、ダイバーシティに富む働く環境を創出し、今を生きる私たちの柔軟な働き方を開拓した新しい生態系をつくることが、来たる時代への布石となると考えます。

    例えば、65 歳以上に約800万人いるといわれる就業希望者が就労機会を手にし、日本の一人あたりのGDPと同じだけの生産性を持つと仮定すると、23.6 兆円のGDPの成長にあたります。
    これは日本の情報通信産業がGDPに占める額に匹敵するため、この 1%の達成でさえも大きな経済インパクトといえます。
    また、若い世代の出産離職に伴う経済損出は、2017年においては20万人離職での1.2兆円と試算され(エコノミスト・第一生命経済研究所)、個人の生涯所得は2億円減少するとまで推定されています(日生基礎研究所)。

    続きをよむ

    上記は一側面ですが、「ひとりの一生、100年」という時代の変化に働く制度も柔軟に変革を遂げようとしている過渡期にあります。ライフステージに応じた個々の能力の変化とともに“生きる”これからの世代のため、すべての歯車が一気に回ることが難しくても、起こり来る未来を想定し、今から次世代に適応した環境創造に着手することこそ、私たちが未来を創造する当事者になると “el”は考えます。

    “今“次世代の働き方を担う基盤を築くことで、未来の自分のライフフィールドを開拓するような、柔軟な働き方の創造を実現させていきます。

    Concept
    研究開発構想

    ① 個人の持つ能力や経験、特性を “element”(要素)として抽出するインタフェースを構築します。

    ② 各ワークフィールドに求められている能力を因数分解し、必要とされているスキルを顕在化してマッピングするAI基盤を創造します。

    ③ 仕事への実践において個々の能力を補完する技術を発想し具現化します。(新しい技術を当事者とともに創るインクルーシブ・デザインの開発を含みます。)

    figure

    Technical Features
    elの独創性について

    柔軟な働き方と多様な人材の社会参画を達成するためには、従来の固定化された人材データの事前学習して人材を一様に評価する仕組みではなく、ジョブマッチングにおける「経験知」を学習し、技術革新や人材の成長に対応して、人と仕事とを結びつけるテクノロジーが必要となります。従来、キャリアコンサルタントの「経験」や「勘」等の定量的に捉えにくかった要素のビッグデータ化・構造化を行い、個人のスキルセットと仕事に必要なスキルセットとを可視化することで、スキル獲得・他者のスキル・AIとの融合をも考慮したジョブマッチングシステムの構築に取り組みます。

    Background

    Skill Orchestration
    スキルオーケストレーション

    多様な人材の能力、経験、時間を集積することで、バーチャルな人材を構成し、一人では達成できないプロジェクトやタスクを達成することを支援します。
    モザイク模様のように、パーツ一つでは成し遂げることのできない全体像を情報技術開発により、ダイバーシティに富んだ個々の能力を集約することで、個人では能力が足りないところを補完し、ワークフィールドに参加できる個々を拡げていきます。
    オーケストラが一つの楽曲を奏でるように、多様な能力限界を持つ個々のスキルの最大限の効果を狙います。

    el.
    個々の能力変化に応じた働き方を
    実現させるテクノロジーと未来へ

    人材が現在できることとそれに対応する仕事とのマッチングにとどまるのではなく、柔軟な働き方を選択しつつも新たな能力の獲得とキャリア形成を支援していくことが求められます。スキルオーケストレーションに時間軸の概念を組み込み、人材の成長を応援するジョブマッチングの形を設計していきます。
    現在の自分のスキルセットと将来取り組みたい仕事に要求されるスキルセットとのギャップを可視化し、教育研修や新たな能力獲得につながる仕事とのマッチングや、他者のスキルによる補完、テクノロジーによるアシストを含めて多様な人材の「能力の拡張」を目指します。